経験・資格なしでも転職はできるか?企業の考えと実際の転職状況

80パーセント近くの会社が「資格なし者」を採用

「資格や経験」を持っていることが、転職において非常に大きなメリットになることは良く知られています。では、これらがない人は転職が難しいのでしょうか?

リクルートサイトであるDODAが出した統計によれば、「資格がない状態でも、採用する」と答えた企業は77パーセントと、過半数を大きく超えています。

「資格が必須である」と答えた企業はわずか15パーセント程度にとどまっており、決して多い数字とは言えません。「資格があればなお良い」と答えた層も8パーセントにとどまり、多くのところが、「資格がなくても受け入れる」と答えていることがわかります。

もちろん、医療系などの「資格がなければ就けない職業」はありますが、それ以外の職種であるのなら、資格を持っていないことで「転職がまったくできなくなる」というようなことはないでしょう。

「経験」を求める声は多い

「資格の有無」は大きくは問われませんが、反対に、「経験なしはとらない」と答えた企業は多いという結果が出ています。同データでは「経験不問の人も含めて求人を出している」と答えた会社は、わずか15パーセントにとどまっています。

また、「4年以上の経験が必要だ」としている企業は、「経験不問」とほぼ並ぶ14パーセントという数字を記録しています。特に「経験2年~3年以上」と答えた企業は56パーセントに上っており、未経験者の転職や就職はなかなか厳しいという現状が伝わってきます。

新卒の場合は、学生時代にアルバイトをしていたなどのような例ではない限り、基本的にはすべての人が「経験なし、資格なし、業種未体験」という状態から始まります。

しかし転職者の場合は、「前職での経験」が特に強く求められます。また、会社によっては、「単に『経験があった』だけではなく、前職のときにどれくらいの結果を出していたのか、どんなプロジェクトに参加していたのか、どのような立場にいたのかを問い、それをこちらの会社でも生かせるかどうかを厳しく精査する」というところもあります。

転職者に求められるのは、「前の仕事をどれだけ新しい会社で生かせるか」を語れるだけの経験である、と言えるでしょう。

まったく違う業界に転職した人も少なくはない

ただ、現状の転職者の割合を見れば、「絶対に資格や経験がなければ採用されない」というわけではないことがわかります。転職者のうちの50パーセント以上は異業種に転職していますし、35パーセント近くが異職種に転職しているというデータも出ているのです。

つまり、「求人でこそ、経験や資格の有無を問うが、実際に面接・採用に至った人のなかには、これらを持っていない人もいる」ということがわかります。

面接でのその人の熱意、また経験だけでは測れない人柄、前の職業とは畑違いの職業だけれど前職で培った能力(たとえばコミュニケーション能力など)が今の職業に役立つ、と判断されて採用にいたるケースは、決して珍しくはありません。

このように考えれば、「たしかに資格や経験はあった方がよい。特に経験は問われる。しかし、資格や経験がないからといって、絶対に転職ができないというわけではない」と言えるでしょう。もっとも、転職に必要な武器は、少ないよりは多い方が心強いものです。「経験」を今からつけることは難しくても、「資格」は勉強次第で身に着けることができます。

特に自動車免許の資格を求める声は多いため、自家用車があまり必要のない都心部であっても、転職前にこれを取得しておくとよいでしょう。また、宅建の資格や日商簿記などの資格持ちの人も重宝されます。

出展:DODA「転職で本当に有利な資格は?」
https://doda.jp/guide/ranking/062.html
DODA「未経験の業種、職種に転職できる可能性は何パーセント?」
https://doda.jp/guide/saiyo/004.html